毛の長い子、短い子、伸び続ける子、犬にはいろんな毛の子がいますよね。
今回はそんな犬の毛について何が違うのか調べてみました。
どんな犬も一定のサイクルで発育と脱毛を繰り返しています。
そのサイクルを「毛周期」といい、毛が生え、成長する「成長期」―成長が止まり毛が抜け落ちる準備をする「退行期」―毛が抜け落ち、その後一定期間休止したのち再び成長期に入るまでの「休止期」の3期からなります。
この仕組みは人も同じです。
毛周期には犬種や個体によって差があります。
柴、コーギーなどの短毛種は毛周期が短く、短期間で毛が抜け変わるため、抜け毛は多くなります。
プードル、ヨーキーなどの長毛種では、毛周期が長く、毛が伸びる成長期も長く続くため、抜け毛は少ないです。かわりに毛が長く伸びるのです。
そして、犬の毛はこうした日々の抜け変わり以外で春と秋に毛が大量に抜け変わる「換毛期」があります。
しかし、中にはこの換毛期がない犬種もいるのです。
犬の毛には、硬めの毛質の上毛と柔らかな毛質の下毛の両方をもつダブルコート。上毛しかもたないシングルコートの2タイプがあります。
換毛期に抜けるのは、保温の役割をもつ下毛なので、上毛しか持たないシングルコートの犬には換毛期がないのです。
ここで、「じゃあ、そういう犬が抜け毛も少ないし、手入れは楽?」と思った方。
たしかに毎日のお掃除は楽ですが、シングルコートの犬種はそのほとんどが、カットが必要な長毛種。
毛が汚れたり、もつれて毛玉になったりしやすいため定期的なトリミングや日々のブラッシングが必要となり、必ずしもお手入れが楽なわけではありません。
長毛、短毛、どちらにしろ、その子その子にあったお手入れを心がけてあげましょう。
トリマー 和田